日本の位置や地形、地質、気象などの自然的条件から、地震や津波、台風や豪雨などの風水害、土砂災害,雪害、火山噴火などの災害が起こりやすいと言われています。
日本の国土は70%近くが山地や丘陵地で、国土面積が狭いために山の斜面は急で険しく、崩れやすいという特徴があります。山の水源から流れ出す川も狭く急流なため、川の氾濫など水害も発生しやすくなっています。
出典:国土交通省「河川データブック2022」
地球温暖化にともなう気温上昇と気候変動によって、大雨の増加や台風の強大化、雨が降らない日の増加など、雨の降り方が大きく変わることが予測されているなかで、近年、世界各地で大雨による洪水や干ばつなどの自然災害が毎年のように起きています。
世界でも有数の多雨の日本においては、今までにないような強い雨が降ったり、猛烈な台風が日本に近づいたり、気候変動の影響として、これまでにない変化がすでに起こり始めています。全国のいつどこで自然災害が発生してもおかしくない状況です。
日本の年平均気温は、さまざまな変動を繰り返しながら年々上昇しており、100年あたり1.28℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が続いています。
細線(黒)は各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青)は偏差の5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向を示す。基準値は1991〜2020年の30年平均値。
統計期間の最初の10年間(1976~1985年)の平均年間発生回数(約14回)と比べて約1.7倍に増加しています。
棒グラフ(緑)は各年の年間発生回数を示す。太線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(この期間の平均的な変化傾向)を示す。