地球の活動を学び、楽しむ「三陸ジオパーク」
地球(ジオ)を学び、まるごと楽しむことができる場所(パーク)がジオパークです。約5億年前からの地球の活動によって形成され、全国屈指の景観美を誇る三陸地域は、自然の恩恵と脅威、津波災害からの復興を学ぶことができるフィールドとして、「三陸ジオパーク」になっています。
浄土ヶ浜
●三陸ジオパークのエリアは青森県八戸市から岩手県の沿岸を縦断して宮城県気仙沼市まで。南北約220km、東西約80kmで、その海岸線は約300kmにもおよぶ日本一広大なジオパークです(2020年3月現在)。
●ジオパークでは、まずそのジオパークの見どころとなる場所を「ジオサイト」に指定して、多くの人が将来にわたって地域の魅力を知り、利用できるよう保護を行っています。
宮古市には17カ所のジオサイトがあります(2022年2月現在)。
三王岩
トドケ崎灯台
早池峰山
破線は指定編入以前の位置
これまで指定されていた陸中海岸国立公園は、東日本大震災後、青森県の種差海岸階上岳県立自然公園や宮城県の南三陸金華山国定公園を新たに編集し、平成25年5月24日に「三陸復興国立公園」となりました。
2019年6月、太平洋沿岸を一本の線でつなぐ「みちのく潮風トレイル」のコースが全線開通しました。トレイルとは、森林や原野、里山などにある「歩くための道」を指す言葉です。
宮古市では、総延長1,025kmの日本最大級ロングトレイル「みちのく潮風トレイル」を歩くハイカーを歓迎する「Trail Town Miyako(トレイルタウンミヤコ)」の取り組みをしており、ハイカーをサポートしています。宮古エリアではジオサイトをはじめ、震災遺構など自然の恵みと脅威に触れながら、震災と復興を感じて歩くことができます。(コースの設定は、青森県八戸市~福島県相馬市)