森・川・海の自然に恵まれた宮古市は、自然からの豊かな恵みがある一方、過去には大津波や洪水・土砂災害などの大きな自然災害を経験しています。
過去の自然災害を知ることは、宮古市が災害をいかに乗り越え、復興してきたかを学び、災害時にどのような行動をしたらよいかを考えるヒントになります。
「学ぶ防災ガイド」は、東日本大震災により大きな被害が出た宮古市田老地域の当時の状況を伝えることで、津波災害の恐ろしさや命の大切さを伝える震災ガイドです。
防潮堤の上での案内、被災した状態で保存されている「津波遺構たろう観光ホテル」の館内案内、及び津波発生時の映像(マスコミ未公開)の上映をとおして、<自然災害の恐ろしさ>と<いち早い避難の大切さ>を、被災した現場で身をもって感じていただきます。
「命てんでんこ」とは
明治三陸地震津波(1896年)や昭和三陸地震津波(1933年)から現代まで、宮古市をはじめ三陸沿岸の被災地で言い伝えられている教えで、津波から命を守る術(すべ)として「てんでんこに」、つまり「一人ひとりがそれぞれで、それぞれに」逃げることが大切だという意味です。「自分の命は自分で守ること」を教えている、命を守る言葉です。